「箱物家具」と「脚物家具」とは？
「箱物家具」と「脚物家具」は、日本の家具製作や木工の分野で使われる分類で、それぞれの構造や用途に基づいて区別されています。
簡単に言うと、家具の形状や作り方の違いを表す言葉です。
箱物家具とは
「箱物家具」は、箱のような立体的な構造を持つ家具を指します。内部に空間があって収納を主目的とするものが多く、基本的には「閉じた形」が特徴です。
例えば、タンス、キャビネット、引き出し付きの収納ボックス、本棚、チェストなどです。
特徴は板材を組み合わせて箱状に仕上げるため、木工技術では接合部分（ほぞ組みやビス留めなど）の精度が重要です。
主に収納力や整理整頓を目的とし、実用性が重視され、デザイン的にはシンプルで直線的なものが多いです。
用途は 衣類や書類、小物などをしまうための家具として使われることが多いです。
サーバーキャビネット
脚物家具とは
「脚物家具」は、脚が付いていて地面から持ち上げられた構造を持つ家具を指します。基本的には「開けた形」で、座る・乗せる・作業するといった用途が中心です。
例えば、椅子、テーブル、机、ベッド、ソファなどです。
特徴は脚部が支える構造のため、強度や安定性が求められる。木材の選定や脚の角度が重要なポイントです。
座面や天板など、人が直接使う部分があるため、快適さやデザイン性も考慮され、脚の高さや形状も用途により変わります。
用途は生活の中で「使う」場面が多く、食事や仕事、リラックスなどの目的に適しているです。
グループ学習用デスク
「箱物家具」と「脚物家具」の違い
構造: 箱物は「閉じた収納型」、脚物は「開けた使用型」です。
目的: 箱物は「しまう」ため、脚物は「使う」ためです。
製作のポイント: 箱物は接合技術、脚物はバランスと耐久性が重視されます。
例えば、リビングに置く家具を考えるなら、テレビ台（箱物）で収納を確保しつつ、ソファやテーブル（脚物）でくつろぎスペースを作る、といった使い分けになります。
2段 プリンターラック
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