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ガルバリウムとステンレス、どちらが耐久性高い?

ガルバリウムとステンレス、どちらが耐久性高い?

ガルバリウムとステンレスの耐久性と耐食性を比較すると、それぞれの特性や使用環境によって適性が異なるため、

どちらが「高い」と一概には言えません。以下に詳しく比較します。

 

・ガルバリウム鋼板

組成:スチール(鉄)にアルミニウム(55%)、亜鉛(43.4%)、シリコン(1.6%)の合金でコーティングしたもの。

耐久性:スチールが基材なので、コーティングが剥がれると錆びやすい。

ただし、アルミと亜鉛の犠牲防食作用(周囲の金属が先に腐食して本体を守る)により、ある程度の耐久性を持つ。

寿命は環境次第で20~30年程度(屋根材としてのデータ)。

耐食性:通常のスチールより錆びにくいが、塩害(海辺)や酸性雨に弱い。特に傷がつくとそこから腐食が進む可能性がある。

メリット:軽量でコストが低い。

デメリット:ステンレスほど極端な耐食性はない。

 

・ステンレス鋼

組成:鉄にクロム(10%以上)、場合によってはニッケルやモリブデンなどを加えた合金。

表面に酸化クロム層(不動態皮膜)を形成し、錆を防ぐ。

耐久性: 非常に長寿命で、適切な環境なら半永久的に使えることも。

特に高品質なグレード(例: 316ステンレス)は過酷な条件でも劣化しにくい。

耐食性:塩害、酸、アルカリに強く、特に海辺や化学物質が飛び交う場所でも優れた性能を発揮。

傷がついても不動態皮膜が再生する特性がある。

メリット:極めて高い耐食性と美観。

デメリット:ガルバリウムより重く、コストが高い。

 

比較ポイント

1.耐久性

-ステンレスの方が優れている。

ガルバリウムはコーティング頼みで、基材のスチールが露出すると劣化が進むが、ステンレスは素材自体が耐久性を持つ。

 

2. 耐食性

ステンレスが圧倒的。特に塩分や酸性の環境ではステンレス(特に316グレード)がガルバリウムを上回る。

ガルバリウムは一般的な屋外環境では十分だが、過酷な条件では限界がある。

 

3. コストと用途

ガルバリウムは安価で軽いため、屋根や外壁など大面積の用途に適する。

一方、ステンレスは高価だが、家具、キッチン用品、医療機器など精密さや長期使用が求められる場面で選ばれる。

 

まとめ

耐久性と耐食性が高いのはステンレス。特に過酷な環境(海辺、工業地帯、湿気の多い場所)ではステンレスが有利。

ガルバリウムはコストパフォーマンスが良く、軽量で扱いやすいため、予算重視かつそこそこの耐食性で済む場合に適しています。

家具用途で考えるなら、ステンレスの方が長持ちし、メンテナンスも楽でしょう。

ただし、予算やデザインの軽快さを優先するならガルバリウムも選択肢に入ります。

 

ガルバリウムとステンレスの取り扱いは非常に難しく、技術と設計が不十分だと鉄製なので大ケガをする恐れがあります。

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